Jinya’s blog

福岡大学/商学部・経営学科

君の名は×古典

今回は映画「君の名は」における古典文学の引用について書いていきます。

 

君の名は実際に映画館に観に行きましたが、4、5年前のことなので細かくは覚えていませんが、美しいアニメーションが印象的でした。

 

昔の和歌や物語は、本を読む→書く→書き換える(自分で本文をアレンジ)という手順で書き写され今の時代では問題となるであろう盗作がこの時代では良いアレンジだといって逆に高評価を得ていたそうです。

 

 

君の名は平安時代の『とりかえばや物語』を題材にした映画だった!

平安時代の和歌の世界で自分の夢に相手が出できたときは「夢に出てくるのは、相手が自分を思ってくれているから」とされていたが、六歌仙の一人小野小町は「いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣をかへしてぞ寝る」と逆に自分が思うことで相手の夢に出てくると信じていました。この和歌は自分からいくという点では新しいタイプの歌のようです。

この積極性が君の名はでも引用されているのでは?とのことでした。

 

 

君の名は以前の男女入れ替わりの作品

「とりかえ・ばヤ」、「ベルサイユのばら」、「リボン騎士」を挙げられました。

これらの作品はどれも最終的には戻ってしまいます。しかし君の名では元に戻るという展開にはならないことから新しいタイプと言われ、小野小町の歌のように挑戦した映画になっていることがわかります。

もちろん共通する部分もあります。それは、態度や仕草です。入れ替わった際に私?オレ?など自分の呼び方や態度が変わっています。これは昔から女は恥ずかしがり屋、ひな遊び

男は遊びまくっている、サッカー、弓、笛を吹くなど決められていたことが関係します。

 

 

 

「君の名は」を引用・変奏しながら表現したい内容はなんだったのか?

今回の課題です。

自分が考える引用してまでも伝えたかったことは、大切な人、想っている人にはきちんと自分の思いを伝えよう、伝えるのが難しくても自分の言葉で伝わるまで諦めずにいればきっと伝わる、これを今しなければ、夢から覚めた時のように伝えたかったことも忘れてしまうよみたいなことかなと考えました。

 

 

 

今回も古典を通して知らなかったことや驚きが多々あり、古典の面白さにじわじわと引き込まれているような気がします。

次回も楽しみでーす☺️